田楽ばやしとは

「田楽」という言葉を耳にすると、今時は多くの人が豆腐田楽やこんにゃくの味噌田楽などの料理を思い浮かべると思います。

しかし、田楽とは元々日本古来の舞いの田楽が由来であり、食べ物の田楽もそこから名づけられています。

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田楽は「はやし田」「田ばやし」などと呼ばれ、神事芸能として、田起こしから収穫までの一連の所作を模擬的に演じながら五穀豊穣と子孫繁栄を祈願するものと、実際に田植え作業を行いながら、収穫までの一年平穏と豊穣を祈祷する形のものとに分かれています。
神様に豊作を祈る神事でありながら、当時は娯楽の少ない地域農民にとって、お祭りと同じ意味を持つ一大行事でもありました。

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その為、日本各地で田楽は流行し、既に鎌倉時代には儀礼から専門芸能に発展し、更に猿楽などと合わさって能楽にまで発展をする、まさに日本の伝統芸能の基礎とも言えるものです。

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現在では民謡や舞で「田楽」というと、日本全国に広く幾つもの田楽と名のつく舞が有る為、聞く人によっては自身の地元や故郷に伝わる田楽の舞いを思い浮かべる人も多いでしょう。
「田楽ばやし」と呼ぶ田楽は現在では広島県のものが有名ですが、全国の他の地域で田楽の踊りの際に笛や太鼓、ささらなどを使い唄う民謡や伴奏そのものを「田楽ばやし」と呼ぶこともある為、聞く人によっては少し判りにくいかもしれません。

広島県の「田楽ばやし」は、県の芸北地方に伝わる、豊作祈願の為に農民が行った儀礼の「田遊び」や「御田」から発展したもので、この流れは全国各地で受け継がれる田楽に共通する由来です。
全国的に米を主食として食べる我々日本人にとって、五穀豊穣を祈祷することは全国どこの地域においても最も大切な儀式の一つとして執り行われてきました。

広島県内の田楽能は「上殿囃子田」「壬生の花田植」「沖江田楽」「殿賀田楽」など、地域ごとに伝承された田楽があり、それぞれの踊りに合わせる唄が「田楽ばやし」です。

田植えの指揮を執る「サンバイ」と呼ばれる人が、ささらを打ち鳴らしながら田植え唄を唄い、笛、太鼓や鉦をサンバイの唄に合わせて鳴らす「囃し方」、そしてその音頭に合わせて田植え唄を唄いながら、実際に田植えをする「早乙女」の三方から成ります。
早乙女は唄いながら苗を植えるだけの形式や、苗を植えながら田の中で踊る形もあるなど、さまざまな形の田楽があります。
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