英語指導者(教師)のレベルについて

英語の先生ならば英語はペラペラかというと、必ずしもそうではありません。英語教員のTOEICの平均スコアは中学校の英語の教師で560点、高校の英語の教師で620点という統計があります。「日本企業が新卒者に求めるスコア」が500点、「海外旅行で買い物ができ食べたいものをオーダーできるレベル」が600点、「英検2級と同等のレベル」が650点、「仕事や海外で最低限のコミュニケーションがとれるレベル」が700点、と言われていますので、決していいスコアだとは言えません。英語教員ら自身が日本の英語教育を受けてきたわけですから当然の結果でしょう。

BIZGate - 企業競争力を高めるビジネスサイト

日本の英語教育は文法、長文、英作文など筆記で問題を解く形式が中心です。英語教員としてはそれらを教えることができれば仕事は成り立ちますので、話すこと、聞き取ることが苦手でも全く問題ないのです。そんな教員らに英語を教わっていたら、生徒だって英語を話す力、聞き取る力が付くはずがありません。そうかと言って、ネイティブスピーカーが英語の教師にふさわしいかと言えば、そうでもないのが現実です。

Carlの「よくわかる異文化コミュニケーション」講座

なぜなら、今の日本の英語教育ではネイティブスピーカーの英語力を存分に発揮できる内容ではないからです。ネイティブスピーカーに英文法を教えさせる、想像するだけで何だかチグハグです。大手予備校には、夏期講習ともなると大教室に生徒が満員になり、モグリ(受講料を支払っていないにも関わらず他の生徒に紛れ込んで授業を受ける者)を排除するために、授業が始まる前に予備校職員が集まった生徒らの受講証の確認をしなければならない程の人気講師が数人いるものですが、彼らの話す英語は決してきれいな発音ではありません。

仙台 こども英会話

それでも、彼らは英語試験のエキスパートで、過去問の研究に余念がなく、分かりやすい説明をしてくれます。英語を話す能力・聞き取る能力と英語を教える能力というのは全く別物なのです。今の英語教育と英語の試験内容が自ずと現在の英語教員のあり方を作り上げてきたということです。英語教員の英語能力を非難するのであれば、まずは英語教育と英語の試験内容を抜本から改革することが先かもしれません。
?>